平成17年度冬 ヌサマハスリ修行の旅
(2006/1/2〜1/9)
 今年の修行の旅は、冬休みを利用して、愛媛県から選手6名コーチ1名、愛知県から選手3名コーチ1名が参加し行われた。
 2006年トマス杯ユーバー杯が4月日本で開催されるということもあり、通常ヨーロッパの国際試合が2月3月あたりに開催されるものが、前倒しで12月・1月に開催されることになり、ヌサマハスリの主力とミスボン=シデクが遠征に出かけるのではないかと心配をしていた。11月下旬ロスリン=ハシムがヨネックスの招待で東京に来たときに電話で1月の予定を聞いてみたら、やはり1月上旬はヨーロッパ遠征に行くだろうと言っていた。即座にヌサマハスリ事務所に、今回の訪問中ミスボンと今後のことなど話がしたいと伝えておき、ミスボンの対応を待った。せっかくの修行の旅には、かならずミスボンが居て欲しいし、看板選手であるロスリン=ハシムかハフィズ=ハシムが居て欲しいというのが、私の希望である。さらに私たちにとって都合の悪いことに、SEAゲーム団体戦でマレーシア男子がインドネシアを破り優勝してしまい、国からご褒美としてナショナルチームに対して潤沢な遠征費をもらえることとなるだろうと心配は広がった。しかし、12月中旬にはロスリン=ハシムが海外遠征に行かないとの情報が入ってきた。さらに、ミスボン=シデクもナショナルチームコーチという立場でありながら、健康を理由に遠征出発を遅らせてくれるとのニュースが入ってきた。
 ナショナルチームの主力のヨーロッパ遠征でありながら、ミスボン=シデクとロスリン=ハシムは私たちの修行の旅に付き合ってくれることになったのだ。本人は私には何も言わないが、たぶん私たちの修行の旅を意義あるものにしようとの考えてくれたに違いない。感謝である。ミスボン=シデクはそういう人なのである。また、日本バドミントン協会国際部長の山田順一郎氏(愛知県協会)がジャラニ=シデクに「今回の派遣選手をよろしく頼む」と挨拶していたのもミスボンの決定に大きく影響したに違いなかった。
 今回の旅行は愛媛の選手は1月2日からで帰国日はまちまち、愛知の選手3名は1月4日から8日と滞在期間がずれている。また、愛媛は有志が自費での参加、愛知は県協会の強化指定選手の派遣という違った形でもあった。
 参加者:
 愛媛県から、西原隆(西条北中教員)、関谷真由(早稲田大1年)、安藤真里絵(西条農高2年)、浜中ばらか(新居浜西高1年)、関谷圭右(中萩中3年)、森賀佳奈(中萩中2年)、新居克哉(船木中1年)の7名。
 愛知県から、野瀬泰弘(岡崎城西高教員)、打田しづか(岡崎城西高1年)、藤田理恵子(岡崎城西高1年)、藤井珠生(刈谷市立依佐美中2年)の4名
 どういう修行の旅であったか、写真を見ていってもらいたい。
1/2 洲本で出発を待つ愛媛の選手たち。新居克哉 1/3 ヌサマハスリの練習は朝5時半。イスラムの日の出前の礼拝とともにはじまる。慣れない早朝練習に酸素不足を訴える選手たち。
1/3 ミスボンはすでに45歳を超えている。しかし、ほとんど衰えは見えない。まず選手一人一人とシングルスをし、その試合内容から選手たちの弱点を見つけ、練習メニューを決めていく。彼はこのゲームを「WELCOME GAME」と呼んでいる。森賀佳奈 1/3 ゲームが終わればアドバイス。英語力が必要となるのはこのときだ。関谷真由
1/3 ミスボン直々のノック。関谷圭右 1/3 ノック・パターン練習の後はダブルスに入る。参加選手は県名・年齢・氏名の入ったゼッケンを付けた。コーチ陣には好評だった。ベトナムジュニア女子・浜中−森賀・安藤
1/3 国際選手こそさらに厳しい練習ときついアドバイスが待っている。ぼろぼろになっても闘志を失わないロスリン。 1/3 練習の最後はスプリントダッシュ。約15mを6往復X20セット。ロスリン、関谷圭右。
1/3 初日の練習が終わり、ホッ一息、笑顔の選手たち。 1/3 電車でホテルに帰る。
1/4 キャプテン サリム=サミオン、愛媛での指導、3ヶ月間のフィンランド指導と今では指導者としての評価も高い。 1/4 コートサイドではこんな格好もあり!マレーシアのジュニア アズワンと寝そべるシャハリザン。
1/4 二人で入ってパターン練習。関谷真由、浜中ばらか 1/4 練習の合間にロスリンとスナップ。3人のシャツの色で、インターバル休憩中というのがわかる。
1/4 ノックするミスボン、コートを駆けずり回るロスリン。 1/4 ノックするドニー=ズルピカル。森賀
1/4 練習も終盤。コートサイドでは質問攻め。左から、新居、関谷、ロスリン、クンカ(エストニア)。 1/4 ミスボンのアドバイスを受け、練習終わり。愛媛からの6名。
1/4 ホテルに帰る前のスナップ。 1/5 1月4日夜から合流した愛知県選手団と愛媛の西原先生。1月5日の早朝は合計コーチ2名、選手9名の大移動となった。KLCC駅で手前は西原先生と野瀬先生。
1/5 指導者参加により、ミスボンへ活発に質問が行われた。西原先生(西条北中教員)、野瀬先生(岡崎城西高教員) 1/5 日本トップが射程範囲にあると判断された関谷真由。本日が最後の練習となり、特訓を与える。ミスボンは関谷に惚れ込み、広瀬や米倉に勝つために、弱点、今後の練習内容、ゲームでの心得などアドバイスをたっぷり行った。最後には、1ヶ月ここにこれれば広瀬・米倉に並ばせると豪語するミスボン。
1/5 森賀佳奈・安藤真里絵。ひとときの休息 1/5 WELCOME GAME で対戦する藤田理恵子。後ろは打田しづか。

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